2002年頃の北摂を騒がせた男と菅沼駿哉が巡り合った2018年 / 2018/4/1 vs 藤枝MYFC

お疲れ様です。

U23チームは負けなしのホームに藤枝MYFCを迎えての試合。
本当に最高の試合だった。序盤、3-6-1の大外の選手に松田陸がどう対応したら良いのか迷ってたりしてたんだけど、すぐに修正。ボールを握られた序盤を乗り切って、奪った先制ゴール。ビルドアップが最高。高江麗央がドリブルでハーフスペース切り込んで中に折り返してあとは一美和成が仕上げて決める!みたいな形で最高。立て続けに奪った2点目も最高。大きく振って、松田陸と一美和成でつないでハーフスペースに矢島慎也を突撃させてあとは食野亮太郎が合わせるだけ。最高。これだけで行ってよかったって思える。

やっぱ、サッカーってお互いが連携して、約束事守って信じ合っていくとボール繋がるんだなって思う。ポジショナルプレーとか難しい言葉も元を辿れば、『お互いが連携して、約束事守って信じ合っていく』ってところに行き着くのかなと。繋がらないこともあって辛いこともあるけど、繋がって奪えると本当に楽しい。矢島慎也が楽しそうだった。うん。

後半の3ゴール目も一美和成が耐えて繋いで決めた食野亮太郎が素晴らしいんだけど、シュートのこぼれ球を拾えるところに高木彰人がいるから絶対にゴールになってた。

4点目は、この試合一生懸命適切なタイミングで適切なコースをランニングしてた、おむ(山口竜弥)が頑張ってあげたクロスのこぼれ球を前の試合で数本シュート外してた高宇洋が弾丸ミドルっていうストーリーも最高。

押し込まれてもカウンターでゴールも決められる。ふつうに良いチームだし、昨年からコツコツとここまで作り上げたスタッフの皆さんえらい。頑張って食らいついた選手もえらい。もっと頑張っていこう!


というわけで、この試合気になった選手をあげます。菅沼駿哉選手です。

菅沼駿哉にとって、U23チームで試合に出てることって絶対に納得いってないはず。J1J2合わせて180試合を経験して、満を持して地元のガンバに帰ってきて、2ndチームでプレーという扱いは納得いかないと思うんだけど、チームのために本当に頑張ってくれている。

菅沼駿哉豊中市出身の選手です。ガンバ大阪のホームタウン。私は彼と同じ中学校を卒業してます。年齢は少し離れてるので、会ったこともないけど、弟はよく知ってるらしい。なので、やっぱり彼に対しての思い入れはある。

こういうのも変なのだけど、菅沼駿哉の世代からぼくらの年代(1985年〜1990年生まれ)の北摂サッカーボーイ アンド ガールズにとってのヒーロー、憧れで身近な選手って、宮本恒靖さんだったと思う。

同志社大学卒業のインテリジェンス、PK戦のゴール変えちゃうキャプテンシー、端正なルックス。そして何より、吹田にある万博記念公園で練習して、同じ街で生活してる地元感。やっぱり北摂サッカーボーイズにとっての憧れだったと思う。

『いか◯スーパーに白い車で乗り付けてた』とか、『この前街ですれ違った』とか、『マスク外したらメッチャカッコいい』とか言って、北摂の中学校の女の子達も、宮本恒靖さんにメロメロだった。2002年前後の北摂サッカーボーイズ、ガールズにとって宮本恒靖さんは華があって憧れの存在だった。

J3の開幕戦、序盤に2失点した試合だ。明らかに菅沼駿哉のモチベーション低そうな態度だった。だけど、ハーフタイム終わって後半から明らかに菅沼駿哉のプレーの質が上がった。
恒さんに色々言われたのかも分からないし、ヒーローだった恒さんの面子は汚せないとか思ったのかもわからないけど、とにかく、後半からの菅沼駿哉は本当に変わった。

数年前、岩下敬輔がやっていた汚れ仕事もやってくれる。勝つ為に若手選手に喝を入れることも、相手チームの監督と口喧嘩することも、平気でやる。そういうのって、絶対にチームに勇気を与えるし、プロとして戦うってこういうことなんだと若手選手も理解するはず。宮本恒靖さんが監督だっていうのも、菅沼駿哉にとっての意欲向上に繋がってるのかもしれない。

そして何より、菅沼駿哉本人が、彼自身がトップチームのレギュラーになる為にやるべきことだと分かってるんだろうなっていうのが伝わってくるのが凄くいい。

地元出身の選手が、チームのためにやるべきことを先陣を切ってやっているって、ガンバ大阪が、脈々と続いてきた証なのだろう。やっとガンバもこういうサイクルにたどり着いたってことなのかもしれない。

少年が選手となりたどり着いた先に、憧れていた選手が監督コーチとしていること。憧れていた人のもとで新しい発見があるサッカーに出会いプレーできていることは、彼の現役選手としても、将来のセカンドキャリアにも大きな栄養になるんだろうな。
まずは、アデミウソンが帰ってきた時にいや、そうでなくてもファビオからポジション奪えるように頑張って欲しいし、応援しよう。

そんなことを思ったシーンが藤枝戦でいくつかあったので、今日のピックアップは菅沼駿哉選手でした。

 

G大23vs藤枝の試合結果・データ(明治安田生命J3リーグ第5節:2018年4月1日):Jリーグ.jp

 

ガンバ大阪U−23 2018マッチレポート | 4月1日 vs 藤枝 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

 

【G大23 vs 秋田】 ウォーミングアップコラム:愛すべき古巣に帰還した菅沼駿哉。ピッチでのアピールの先に、トップチーム出場を描く - J's GOAL