倉田秋のポジショニングの変化 / 2018/04/06 vs名古屋

お疲れ様です。

リーグ戦最下位と、中々苦しい状況のガンバ。しかし、ルヴァンカップも大事なタイトル。2014年もルヴァンカップ(当時ナビスコカップ)でヒントを得ながらのチーム作りをしてた気がするので、手を抜かずに戦うのは大切だと思う。過密日程、休養を与えるのも手段ですが、それはGS突破を決めてからでも良いのかもしれない。

名古屋のメンバー入れ替えなどいろいろな要素はあったが、『長沢らしいワンタッチゴール』までしっかりと攻撃を構築しての4得点は称えるべき。中で待ってるFWに合わせるだけという形までボールを運ぶのがビルドアップの目的。ビルドアップの形をしっかり作れているというのは大きな収穫。また、ルヴァン杯浦和戦以降、複数得点を継続できているの大きい。

後半、メンバー交代等の影響で間延びもしたし、得点差のある中で数日後に試合が控えている以上、力を抜きながらゲームを進めたいのは選手たちの本音だと思う。もう少し、チームか『撤退しながら相手の攻撃を受けつつ、カウンターも見せる』段階に辿り着くのはまだ先だろう。しかし、U23チームは終始相手チームにボールを握らせる展開でも、追加点を奪えてる。チーム構築として、トップチームがU23のレベルまで辿り着くのがあとどれくらいなのだろうと筆を取りながら不安にも思う。

さて、この試合気になったのがトップ下の倉田秋

動きが変わった。4得点全てに絡んでるんだけど、ポジション取りが明確になってきたし、再現性も高そうな感じ。特に4点目のヤットからボールを受けて長沢駿にクロスを上げた形は典型。ウィジョが開いて開けて作ったハーフスペースのスペースを見逃さずにランニングして、遠藤保仁からのパスを受けてのクロス。実は同じような形をオフサイドになったけど、前半3分にも狙っていた。
また、3得点目もハーフスペースで倉田秋が一度ボールを受けて、サイドにいたウィジョに預けてからのクロスがシュートになった形だった。

これまでの倉田秋はボールをもらおうとするあまり、余計なところにまで動いてしまっていた。例えば、タッチライン際までボールをもらいに行って、サイドに余計な人数を使ってしまっていたりして、藤春廣輝が走るスペースをなくしてしまったりしていたのだが、ここに来て突然の変化には少し驚き。

井出遥也矢島慎也U23チームで身につけてきた、ハーフスペースを狙う走り込みを倉田秋も出来るようになりそうな気配。もともと、狭い局面でもプレーできるし、ゴールも決められる選手なので、より攻撃の幅が広がる可能性を実感させる4つのゴール。この価値は大きい。

これからも、連戦は続く。ここからはJ1リーグ3連戦。チームの形を明確にしていきながら、どうやって勝ち点を奪っていくか注目しながら応援していこう。

 

名古屋vsG大阪の試合結果・データ(JリーグYBCルヴァンカップ:2018年4月4日):Jリーグ.jp

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