前からのプレッシングから奪った先制点と継続性 / 2018/04/11 vs 磐田

お疲れ様です。あと少しで勝てそうという試合で、ロスタイムにゴールを奪われて敗戦という、心理的なダメージも残る中での中2日のタフなスケジュールで迎えたホームゲームです。

前節、少しずつ見えていたプレッシングの連動性は偶然だったのか、それとも確実なチームのステップアップの証なのか。この点に焦点を当てて試合を振り返る。

間違いなく、チームとしてステップしている。それを証明したのは先制点。先制点のキッカケとなったマテウス ジェズスのボール奪取からだった。磐田の3バックに対して、倉田秋長沢駿、食野亮太郎が連動してプレスをかけ、磐田のビルドアップを制限したところをマテウスジェズスがボールを奪うという形から手に入れたコーナーキックだった。

開幕当初から前線から圧力をかけることで守るんだというコンセプトをもとに戦っていた。もちろん、チャンスになるシーンもあったけれど、散発的に終わっていたのでズルズルと後退している試合もあった。しかし、この試合はこの先制点の後も倉田秋長沢駿を起点とした高い位置からのプレッシングを継続していくことができた。その成果はマテウスジェズス、遠藤保仁、ディフェンスライン4人が前を向いた状態でかつ、良い体勢でボールを奪うシーンをたくさん作っていたことにつながる。

28分50秒から29分15秒の一連の流れもすごく良いシーン。中盤、バイタルエリア付近でのパス回しから初瀬に展開。初瀬のクロスは精度を欠いて相手ボールに渡るが、その瞬間に長沢駿が猛然とプレッシング(プレスバック)を発動。磐田の前進を食い止め、三浦弦太が前向きでボールを奪い遠藤保仁に預けるまでの流れ。攻撃から守備の切り替え(ネガティヴトランジション)がうまくいってる象徴的なシーンだった。

プレッシングの起点になってたのは倉田秋長沢駿、そこに食野亮太郎が適切なポジショニングで対応していたのも印象的で、HTで食野亮太郎が交代になったのは意外だった。
後半は現地で見てるとピンチも多く、ヤバイ内容だったのだけど、基本的な前からのプレッシングが選手交代で壊れたというより、ディフェンシブサードに運ばれた時にサイドから逆サイドに大きく振られた時の対応とか、セカンドボールのこぼれを拾えるかという課題なのかなと思う。これって、4バックで守ってるとできるどうしようもない弱い面なのかなと思う。

確かに、ヤバいピンチはあったけれど、今はチームとして取り組んでいる高い位置でのプレッシングからボランチ、DFラインの選手が前向きで良い体勢でボールを奪うことを優先するべきだし、チームとして形になりそうなことを評価すること。そして、良い体勢で奪えた後の攻撃へ切り替え(守備から攻撃)がうまくできるようになっていくと良いのかなと思う。

連戦の中での選手起用の方法だけど、まだ比較的気温が低い時に体力をつけることの方が重要なのかもとも思う。いや、無理させるなという気持ちもわかるんだけど、5月になったら暑くて体力強化のためのトレーニングはできなくなる。それなら今のうちに体を鍛えて、夏と秋に動ける身体づくりを目指しても良いのかなと。昨年の今頃、体力的に厳しくて何も出来なかったU23チームをムキムキに鍛えて今の状態に引き上げたチャンヨブフィジカルコーチのことだ。もしかしたら、そんなことは織り込み済みなのかもしれない。

久しぶりの勝利に浮かれず、次の長崎戦に挑もう。確実にチームを前進させていこう。


G大阪vs磐田の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2018年4月11日):Jリーグ.jp

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