長崎の街で感じたこと 夢を描きガンバは前進出来るのか / 2018/04/14 vs長崎

ガンバ大阪と日本代表のサッカーを見ている1人のファン、サポーターとして長崎に行って思ったことをツラツラと書いていきます。
試合については、選手の疲労、天候はもちろん、戦術的な面でも攻守における組織力に劣り、大敗でした。何も収穫なく、危機感を煽られるだけの苦しい試合でした。


今のガンバ大阪の苦しいところって、どうなりたいか理想は明確になってるけれど、その理想に近づくための段取りに苦労してることだと思う。

サッカークラブを運営する会社として、
念願だった国内最高峰のスタジアムの建設が完成した。
U23カテゴリーもスタートさせて、将来性のある選手も比較的集まりやすい環境になった。
アカデミーの選手にもサッカーに集中してもらえる環境が整い始めた。
もうこの辺については、本当にしっかりしてると思うし、文句のつけようがない。

選手を育成するとか、経営をしていくための幹となるインフラ周りの整備は完成してきてる。じゃあ、次のステップはトップチームが技術、戦術的に日本を代表し、世界に挑めるような状態を維持することだ。
それなのに、一番肝心なトップチームの強化がイマイチうまく行ってないってすごくダサい。

青臭いけど、『夢』って、やっぱり1番の原動力になるもんなんだと思ったのが長崎に行って肌で感じたこと。

長崎市内の観光地、グラバー園軍艦島に行った。この2つ共通することって、明治維新から戦後の復興までの間に、新しい日本の形を作るんだっていう夢とか志を強烈に持った人たちが残した遺産なんだなって思った。
明治維新を進めるため鎖国により完全にガラパゴス化していた日本を守り、世界に追いつくためにはエネルギーとなる石炭と造船の技術が必要だった。その時に必要なものは鉄鉱石や石炭、そして工場。石炭は軍艦島から掘り出された。懸命になって労働者の人たちが毎日地下1,000mの炭坑に潜ってエネルギーとなる石炭を明治維新の頃から戦後の復興までの間に掘り続けてくれたことを遺してくれているのが軍艦島
船の工場は長崎にある。鉄鉱石を輸入に適した地理的環境、石炭を九州で採掘できることとか色々関係してるのだろう。日本の造船技術の発展貢献してくれたのがグラバーさんだったそうだ。彼が住んでいた住まい、また技術発展に尽力してくれた外国人の住まいを集め、当時の面影を伝えてくれたのがグラバー園だった。

何がものごとを新しくしようとか、改善しようとか、1番になろうってなった時に、くさいけど一番大切なことって夢をみんなで描くことだなって、仕事してたりしながらでも最近思う。

ガンバ大阪なら、日本から世界一を目指すチームになるとか、その為にアジアナンバーワンを常に争い続けるとか、その大前提として、日本の中で揺るぎないビッグクラブであり続けるということなのかなと。今、抱えてるインフラなら目指してもいいと思う。

だけど、日本サッカー全体を取り巻く停滞感も否めないと思う。戦術的な進化、選手の個々のスキルの進化がヨーロッパでどんどん進んで、日本サッカー全体が取り残されてるのもあって、どこか、大人たちが諦めモードになってしまっているのも否めないと思う。

だけど、若くて志のある若い人たちの夢とか憧れを大人の諦めで潰してしまってはいけない。むしろ逆で、大人が夢の設定をしてあげて、大人たちが若者の夢とか憧れを叶えてあげる為に、最先端の技術だったり戦術を勉強してきたり、そのためのコネクションが必要であれば海外行って人脈作って良い人材を呼んできたり、お金が必要だったらスポンサー探してきたりとかして、選手の夢の実現だったり応援してる人の期待に応えて欲しい。

野心を持ち、本気で世界標準を目指してる若き指導者も、世界に羽ばたこうとしている若者も、チームを救おうと懸命になっているベテランの選手もガンバ大阪に揃っている。未熟かもしれないが彼らの夢や熱意を消さないような組織、クラブをであることをガンバ大阪に願ってやまない。善は急げ。若き指揮官に未来を託す

ことは延ばすべき悪ではない。そして、『サッカーには夢があるのだから。』