1週間の進歩と新しい可能性  /  2/24 J1第1節 vs名古屋@Panasonic Stadium Suita

お疲れ様です。私用により第一節のホーム名古屋戦は翌日にDAZNでフルマッチを観戦。現場にいなければわからないことも多いとは思っているのですが、映像を通して感じたことをいくつかまとめていく。

このゲームのポイントは、
① 徳島との練習試合でダメだったところをどう修正したのか
② 課題に対して、ルーキーの福田湧矢を思い切って抜擢、功を奏するのかどうか。
こんなところだったと思います。

対戦相手の名古屋は風間監督のもとヤッヒー理論に基づいた技術を高めてボールを握るサッカーをします。さらにはブラジルからセレソン級のCFジョーとMFガブリエルシャビエルをそろえる、戦力的には川崎の時よりすごいんじゃないかという相手。昨年から風間体制を継続しており、日本人のベースプラス強力助っ人外国人という、Jリーグ優勝パターンの戦力とチームとしての準備を整えております。

ポイント①に挙げた先週の徳島との練習試合との比較ですが、確実にチームとして進歩をしたと判断しています。
原因として考えられることは、
遠藤保仁をトップ下(ないしは2トップ)にしてボールの配球役ではなく受け手としての役割を徹底させたこと。
② 攻撃のルールを明確にしたこと(ウィジョ・遠藤・倉田の裏抜け徹底)
なのかなと思います。

【①について】
について、遠藤は試合後のコメントで若いダブルボランチをヘルプするのが役割だと話していましたが、おそらく遠藤がいうサポートとは、配球役となった市丸、福田が顔を上げた時に必ず遠藤さんが見えるところにいるようにすることだと思う。Daznの解説を担当した戸田和幸さんも再三再四、遠藤のポジショニングについては言及していたが、とにかく遠藤が常にいいポジションを取っていた。常に貰い手に遠藤が徹したことによって、ボールの循環もよくなったし、遠藤のゴールとなったシュートや、フリーで放ったヘディングシュートのようにシュートも打てるのだから、遠藤の役割明確化と徹底によってガンバの攻撃はよくなったと思う。

【②について】
三浦、ファビオ、市丸と後方からボールを蹴れる選手が揃っているので、彼ら3人がボールを持ったら裏に抜ける動きを前線の選手が必ずすること、そこにサイドバックが絡むことというのは徹底されていた。サイドから崩してのシュートシーンやウィジョの多くのシュートシーンは、名古屋のディフェンスラインとの駆け引きを繰り返しながら得たチャンスなので、約束事の徹底がチャンスシーンに大きく影響していると感じた。

ポイント②にあげた福田涌矢の抜擢について。正直、数日前の報道から濃厚だとは聞いていたけど本当にやるのは監督しての度胸も凄いぞクルピさん!という印象。DAZNの実況の中で、先週の練習試合をみて、「芝本にするか福田にするか、対人の強さで福田を選んだ」というお話もあったけど、本当にクルピさんは選手をフェアにみているのだと思う。経験に基づいて、できると判断して若手選手をピッチに送り出しているし、役割も明確にしているのだろう、さらに周りの倉田・遠藤などベテランがいるのだから安心してピッチに送り出せる。いい循環ができるかもしれない。いい感じだと思う。福田は本当に普通にプレーしていた。その状況を作り出したクルピさんたちの準備も素晴らしいと思う。

【気になったことたち】
①攻撃でいい仕事をした市丸だけど、守備で前に飛び出す傾向があることとそれを許したチームの約束事の少なさ。

前半22分から23分にかけての名古屋のビルドアップ成功を促したのは市丸が持ち場を離れて前線にプレスをかけたことに起因しているように見えた。チームの約束事として、前からプレスをかけるというのは見えたけど、誰が行くのかというところがまだまだ約束事が未徹底のように見えた。
市丸が一人でボール奪取できるパワーとスキルを持てるくらい伸びてくれば最高だけど、これは時間がかかりそう。

②新しいチームの形に順応できていない藤春

1失点目のマーキングのミス、3失点目でディフェンスラインを崩していたことなど、失点につながる致命的なミスと、攻撃でもインナーラップなのか一番外側のレーンを走るのか曖昧なシーンが多く、「悪い時の」藤春が完全に出てしまっていた。チームの約束事の中に、彼の特徴を組み込んでいくタイプの選手だと思うので、チーム成熟とともにプレーははっきりしてくるのかもしれないけど、すこし新しいチームの形になじめていないのが気になった。


まとめ

失点の仕方が、チーム連携に起因している気がした。守備の約束事がまだまだ足りないので、試合を重ねながら修正をしていかないとマジでやばいけど、去年にはなかった攻撃の形とか明確なビルドアップ、長沢が孤立せずパス回しにうまく入って本来持ってるボールスキルを発揮するなど、ポジティブな要素もある試合というところでしょうか。いい攻撃で終われれば、変なカウンターを食らうことも減って守備も改善するかもしれないし。本当にシュートまでの運び方(ビルドアップ)は先週から確実に前進したので、翌週の鹿島戦に期待です。

来週はお仕事のため、またしてもdaznでディレイ観戦の予定です。

参考になりそうなデータと記事一覧

www.jleague.jp

www.football-lab.jp

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